~ 車の防犯 ~ 海外の防犯事情(6)
前回までは、カナダとイタリアの車に対する防犯事情や防犯対策をご紹介してきました。
今回はドイツについてです。
ドイツは犯罪率が高い国とも言われており、原因としては麻薬のまん延や失業率が高いことなどが挙げられます。
駅や繁華街、路上などでの犯罪が多くなっているようです。
自動車盗難でみてみますと、1993年頃がピークといわれております。
東西の壁が崩壊された後に東欧に向けて盗難車が持ち出されたことから始まり、1990年から1993年の間には14万台もの車が盗難に遭いました。
この状況を止めるべく、ドイツでは1995年からイモビライザーの装着が義務化されました。
イモビライザーとは、車の防犯対策として最も効果的な対策と言われており、日本ではイモビライザー装着車には保険の割引をしている保険会社もあります。
イモビライザーの詳細につきましては、以前にもご紹介しましたのでそのお話も合わせて御覧になってください。
「EU内で出荷される新車はイモビライザーを標準装備にすること」という指令が出されたのは、その2年後ですからドイツはいち早く防犯対策に取り組んでいたわけです。
このイモビライザー標準装備対策によって、1997年の自動車盗難件数は1993年と比べますと約65パーセントも減少しました。
ドイツでの車の防犯対策としては、駐車場に気をつけることでしょう。
日本においてもいえることですが、暗いところや人通りの少ないところは避けましょう。
また、鍵をかけることを忘れないこと、車の中に荷物や貴重品を置いたままで離れないようにしましょう。
カギの閉め忘れなどの些細なミスが大きな犯罪につながることもありますから、十分注意してください。
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悩んだ末に選んで決めた愛車。
想いも深いでしょうし、長く一緒に付き合って、生活のパートナーとして使用していきたいと願うでしょう。
しかし、残念ながらも事故や犯罪に遭遇することもあるかもしれません。
事故に関して言うなら、もらい事故でない限り一瞬の自分の過信や不注意によるものであることが多いので自己反省すべき点もあるでしょう。
しかし、一番悔しいのは他人の行いで愛車が傷つけられたときですよね。
鍵をつけたままだったり、扉を開け放した状態で放置したのなら自己責任も多少問われるかもしれません。
しかし、きちんと鍵をかけて駐車していたにも関わらず車上荒らしなどに合ってしまったなら、本当に悔しいですね。
運が悪かったと諦めるしかないのでしょうか。
まずはそういったことが起こる前に、自分でできる防犯対策をしてみませんか。
こちらでご紹介した例はほんの一例です。
また、防犯対策は日々進化しています。
日頃からそういった情報に対して敏感になり、情報収集を心がけましょう。
人を疑いながら暮らすような生活は嫌ですが、昔のように鍵をかけずに外出できるような時代ではないのです。
割り切って防犯に努めましょう。
防犯意識こそが、犯罪の抑制につながっていくことでしょう。
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